《MUMEI》
10
とにかく股へのマッサージがたまらなく気持ちいい。彩は観念して乱れに乱れた。

「あああああん! あああああん! 気持ちいい、やめて、気持ちいい・・・」

「そんなに気持ちいいか?」

「気持ちいい、イッちゃう」

「いいよ、イッちゃいな」

悔しいけど気持ちいい。これは耐えられない。完全に理性を飛ばされ、彩は仰け反りながらかわいく悶えた。

「あああああん! あああああん! あああああん・・・あっ・・・・・・あああ・・・あああ・・・」

イカされた。恋人でもない男の手にかかり、またもや落とされてしまった。婦人警官失格だと思ったが、無抵抗ではどうすることもできない。

「あああ・・止めて、止めて」

「落ちたのか?」

「落ちた、落ちた」

「イッちゃった?」

そんな恥ずかしいセリフは吐けない。

「お願い止めて」

「ダメ。イッちゃったのか?」

「んんん・・・」

彩は甘えた声を出して片瀬を睨んだが、言わないとこのまま責め続けられてしまう。仕方なかった。

「・・・イッちゃった」

「かわいい!」

片瀬は感激の面持ちになると、マシーンを止めた。

「はあ、はあ、はあ・・・気持ちいい・・・」

完全に打ちのめされた彩がたまらなくかわいい。まだ両腕両脚を押さえられているから無抵抗の状態だ。片瀬は彼女のセクシーな美ボディをさわりまくった。

「あっ」

「さやか。また遊びにおいで」

彩は真顔になると、厳しい目で片瀬を見た。

「何誤解してんのよ。これは監視という任務よ。これが不真面目なマッサージとわかったからには、これからも監視の目を強くしなきゃね」

「僕を逮捕する?」片瀬は危ない目で彩を見下ろした。

「これは許してあげるわ。でも、ほかの女の子に使用しちゃダメよ」

「大丈夫。さやかが来ているうちは浮気はしないから」

「浮気って言葉がひっかかるわね。自惚れてる、もしかして?」

「さやか。そういう生意気なセリフは、手足をほどかれてから言ったほうが良かったね」

「え?」

彩は焦った。片瀬は両手を伸ばす。何と彩の無防備な両脇をくすぐりまくる。

「あああ、待って・・・きゃははははははははは、やははははははは・・・・・・」

「生意気娘にはお仕置きが必要だな」

「やめて・・・いやははははは・・・あはははははひははははは・・・」

「降参?」

彩は真っ赤な笑顔で一生懸命頷いた。

「降参?」

許してくれるまでひたすら頷いた。

「よーし、勘弁してあげよう」

「はあ、はあ、はあ・・・くすぐりはやめて!」

「かわいい」

(あああ・・・やってくれる)

これでは恋人同士がじゃれ合っているようにしか見えない。彩は気持ちを引き締めたが、また意地悪されたら困るので、開放されるまで甘えた女を演じた。

「片瀬さん、ほどいて」

「また遊びに来ると約束するか?」

「監視に来るわ」

「いいだろう」

片瀬は彩を自由の身にした。彼女は上体を起こすと、呼吸を整えた。

「簡単に裏切ってくれるわね」

「そういう生意気なこと言うと、全裸のまま表に出しちゃうよ」

「わかったやめて」

キュートなスマイルで慌てて両手を出す裸のヴィーナス。片瀬晴久は本気で惚れた。

「かわいい!」

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