《MUMEI》

「えぇー!飯は!」


「しっー、静かにして。テンアちゃんが起きちゃうよ。」


「飯…。」


シンヤは小さく呟いた。




俺たちは森から出た。

すると、あの青年が座って待っていた。


「あっ、旅人様。」


「ずっと待っていたの?」


「はい。あっ!もしかしてケガをしたんですか?」


青年は、テンアに近づいた。


『誰もしてませんよ。テンアは寝てるだけです。』


「そうですか。そういえば、モンスターは?」

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