《MUMEI》
3
「さやかチャン」片瀬が危ない笑顔で見下ろす。「そろそろ媚薬が全身に回ったころかな」

「やっぱり媚薬を入れたのね。卑怯なことするのね」

「スッポンポンで無抵抗なのに、そんな生意気な態度取っても大丈夫なの?」

彩は黙った。耐えられないようなエッチな意地悪をされたら困る。

「さやかチャン。今君の肉体は、感度が通常の10倍になっているよ」

「え?」彩は赤面した。

「ただでさえ感度抜群の婦警チャンが、10倍だからねえ。全身マッサージされて正気でいられるかなあ?」

彩はもがいた。

「待って、片瀬さん、無理だったら言うから絶対に止めてね」

「止めないよ」

「止めて、お願いします」

「止めるわけないじゃん。とことん意地悪してあげるから、観念しな」

「嘘」

背中とお尻と脚へのマッサージだけでかなりきついのに、いよいよ左右の胸を黒いハンドに揉まれる。

「あああ、待って、嘘でしょ、ちょっと待って、待って・・・あああああ!」

さらにおなか。そして容赦なく股を入念にマッサージしてくる。

「きゃははははは・・・いやははは・・・やめて、やめて・・・無理無理無理!」

あまりにも気持ちいいので、彩は思わず笑ってしまった。しかしすぐに悩ましい泣き顔になり、悶え苦しんだ。

「あああああん! 止めて、本当に無理だから・・・あああああ! あああああん!」

「さあ、どうする? さやかチャン大ピーンチ! さやかチャン大ピーンチ!」

「やめて、やめて、お願いやめて!」

片瀬はやめない。面白がって責め続ける。彩が仰け反って困り果てる姿を見て興奮している。

「やめて、お願いだからやめて・・・あああああん! ダメ! どうにかなっちゃう!」

真っ赤な顔をして本気で訴える彩。おそらく演技ではなく本当に困り果てているのだろう。しかし片瀬は悪魔の笑顔で責め続ける。

「さあ、困った。さやかチャン困った」

「やめて、止めて止めて・・・あああああん! おかしくなっちゃう!」

感度10倍の状態で全身性感マッサージはきつい。天国と地獄というより地獄だ。彩は両目をきつく閉じ、口を大きく開けて悶えている。その表情がたまらなく魅惑的でかわいいから、片瀬はマシーンを止められない。

「あああああん! あああああん! あああああん!」

「かわいい!」

(あああ・・・イク・・・)

とても耐えられない。頭の中が真っ白になるほどの快感に理性が飛び、死ぬほど気持ちいい状態が長く続く。彩はメロメロにされてしまった。

「あああああ・・・あああああ・・・あっ・・・・・・あああ・・・あああ・・・はあう・・・」

イカされた。

「気持ちいい・・・気持ちいい・・・」

「気持ちいい?」

落ちたのにマシーンを止めない。彩は焦った。

「止めて、止めて、落ちた」

「止めないよ」

「嘘でしょ?」彩は慌てて片瀬を見た。

「連続アクメでよがり狂わせて虜にして、僕から離れなくしてあげる」

何を言っているのか。彩は恐怖を感じた。しかし快感は消えない。媚薬のせいで体が言うことを聞かない。

「あっ・・・くううう」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫