《MUMEI》
4
すぐに二度目が来た。彩は慌てふためく。

「え、嘘でしょ?」

経験したことがないような気持ち良さが下半身を直撃してくる。彩は仰け反りながら悶え、激しく昇天した。

「あああああん! あああああん! あああああ・・・あっ・・・・・・」

昇天直後の股を容赦なく刺激され、彩は泣き顔で叫んだ。

「ダメ! 許して! 本当にヤバイからやめてえ!」

「やめないよ。虜にするまで責め続けるから」

「なってる、もうなってるから!」

「嘘をついたのであと2時間だな」

「ヤダ、そんなことされたら死んじゃう!」

エクスタシーとエクスタシーの感覚が狭まったら、いよいよ危険だ。本当にどうにかなってしまう。

マシーンは非情だから、延々全身の性感帯をマッサージし続ける。彩はたまらない。

「あああああ! あああああ! あああああん!」

叫んでいないとおかしくなりそうだから、彼女は暴れながら叫び続ける。無抵抗だから片瀬に哀願するしかない。

「やめて、片瀬さん、お願いだからやめて」

「名前なんか呼んだってダメだよ」

「どうしたら許・・・あああ、何これ、嘘待って・・・あああああん! ああああああああああん! あっ・・・・・・」

またイカされた。しかし休まず全身の弱点を揉み揉みされる。すぐに昇天寸前に追い込まれる。危険だ。生まれて初めて体感するイキっ放し地獄に、彩の目の焦点が合っていない。

「はあああ・・・はあう・・・はあああううう・・・」

さすがの片瀬も危ないと思ったか、彩に声をかけた。

「さやか。降参?」

「降参、降参」

「じゃあ、何でも言うこと聞く?」

即答しないと意地悪される。彩はすぐに答えた。

「聞きます、聞きます」

「よーし、じゃあ何でも言うこと聞いてもらうよ」

片瀬はゆっくりとリモコンを操作する。マシーンは止まった。

「あああ・・・はあ、はあ、はあ、はあ、はあ・・・」

手足は黒いハンドが押さえたままだ。無抵抗の状態はまだ解いてくれない。

「さやか」片瀬は彼女の美ボディを味わうようにさわる。

「はい」

「何でも言うこと聞くって言ったよね?」

目をまん丸くして顔を近づける。彩は片瀬の顔を見ながら腰が引けた。

「言わなかった?」

「言いました」

「抱きたい」

「え?」

「やらせて」

片瀬はポンと股を軽く叩いた。彩は身じろぎした。万事休すか。

(どうしよう、やられちゃう)

全裸で無抵抗では思いを遂げられてしまう。絶体絶命の大ピンチだ。

「待って」

「待たないよ」

「お願い、少しだけ時間をください」

「1分?」

「そうじゃなくて、せめて1日」

片瀬はすぐにリモコンを持つ。

「答えはNOだね」

「待って、NOなんて言ってません」

NOと答えたらマシーンでよがり狂わされてしまう。彩は言った。

「わかったわ。その代わり、ほどいて。絶対に抵抗しないから」

「あまーい!」片瀬は目を見開いて彩を見下ろす。「もちろん手足縛ったまま犯すよ」

「嘘」

「ホント」

逃げ道はないのか。

「やっぱり答えはNOだね?」

「待って!」

「待つよ」

「じゃあ、ちゃんとつけて」

「甘い! もちろんナマで中に出すよ」

「嘘」

「ホント」

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