《MUMEI》

次の日になると決まったように安原が声をかけて来た。

「順調に行ってるかい、受験生君」

「今の状況を一言で言うならば、『お先真っ暗』かな」

「なんだよ、何かあったのか」

「さあな、これから何か起きるのかも知れないな」

「はぁ?………そうか。未だ来ずと書いて未来と読む。まぁがんばりたまえ」

−−ごめん、本当にわからん。

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