《MUMEI》
気休め
トオルは上機嫌だった。
なぜなら青いクマが戻ってきてくれたから。なんだかんだ言っても青いクマのことが気になっていた。
「どうもありがとう。私を助けてくれたのか。ハサミも貸してくれたし君は優しい人だね。私は黄色いクマにまたしても敗れてしまった…。あいつは卑怯なやつだ。あっ、いやなんでもないんだ。気にしないで。」と黄色いクマは言った。
「無理するな。まだ傷だらけなんだから。これでも飲みなよ」
トオルは暖めたヤクルトの入ったマグカップを青いクマに差し出した。
青いクマはそれを一気に飲み干した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫