《MUMEI》 気休めトオルは上機嫌だった。 なぜなら青いクマが戻ってきてくれたから。なんだかんだ言っても青いクマのことが気になっていた。 「どうもありがとう。私を助けてくれたのか。ハサミも貸してくれたし君は優しい人だね。私は黄色いクマにまたしても敗れてしまった…。あいつは卑怯なやつだ。あっ、いやなんでもないんだ。気にしないで。」と黄色いクマは言った。 「無理するな。まだ傷だらけなんだから。これでも飲みなよ」 トオルは暖めたヤクルトの入ったマグカップを青いクマに差し出した。 青いクマはそれを一気に飲み干した。 前へ |次へ |
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