《MUMEI》
※この作品はフィクションです。
町を駆け抜ける女性。彼女の名は大島麻衣。
名前を知らない人はいない、犯罪者の中でも話題になっている検挙率No.1を誇る天才女刑事。

今日も犯人を確保するはずだった・・・。

「待ちなさい!!」

後輩の女刑事の小島瑠璃子を襲撃し意識不明の重体に追い込んだ男を見つけ、大島は単身で確保することを決めた。その判断が命取りとなるとも知らずに・・・。


スーツ姿の男は大島を人の気配のない廃屋へと誘い込んだ。

「峯!!警官暴行及び殺人未遂で逮捕するわ!!」

「逮捕?私が何かしましたか?」

「ふざけないで!!」

銃声が響く。大島が放った弾丸は峯の左頬を掠め壁にめり込む。

左頬から流れて来た血を指で触り舐める峯。
殺気と狂気に染まった目で睨みながら歩いて来る峯を狙い発砲する。しかし全ての弾は峯に当たらず廃屋の壁やドアに当たる。


「ふざけてるのはあなたですよ?」

ドボッ!!

全身から血の気が引く感覚。そして腹部に走った痛みから、ようやく腹を殴られたことに気がつく。

「あっ・・・」

腹を抱えて崩れ落ちる。

「グボェッ!!ゲエッ!!オゲェェェェエ!!」

激しく嘔吐する。

峯は大島の髪の毛を掴み無理やり立たせると更に追撃を加える。

ドムッ!!

「ゲボァッ!!」

下腹部への膝蹴り。
大量の血混じりの胃液を吐き出す。
大島の目には涙が浮かび脂汗だらけの顔は苦痛に歪んでいる。

「カハッ!!」

峯は大島の首を絞め上げ壁に背中を押し付ける。

「苦しいですか?」

ドボッ!!

「ゴプッ!?」

ズボッ!!

「グブッ!!」

ズドムンッ!!

「ガハァア!!」

大島の口から真っ赤な鮮血が噴き出す。

「あの小島とかって女は意識を失ったが・・・あんたは耐えた。本気で殴っても良さそうだな」

咳き込み吐血を繰り返す大島。
朦朧とする意識。

(これ以上・・・腹を殴られたら・・・)

「死ね!!」

ボゴォッ!!

廃屋が揺れる程の豪打を叩き込む。
大島の肋骨は粉々に砕け、胃袋が破裂。
背骨にまでヒビを入れる。

「ゴブバァア!!」

身体を突き破られたかのような激痛に目を見開き絶叫する大島。おびただしい量の血が噴き出し峯の右腕と床を赤く染め上げる。

ドゴォッ!!

「ブオハァア!!」

大島の口から真っ赤な鮮血が噴き上がる。

ベゴォッ!!

留めの一撃が大島の腹に突き刺さる。

「オブゥゥゥ!!」

断末魔のような大島の呻き声が廃屋に響き口からどす黒く変色した血が噴き出す。

首を絞めていた左手を離す。

ズドンッ!!

峯の豪打が崩れ落ちる大島の腹に突き刺さる。

声もなく大量の血をぶちまける大島。

全身から力が抜けグッタリと壁にもたれかかり呼吸は浅く虫の息。

右、左、右、左、右、左、右、左。

大島の腹を破壊する轟音。腹部を中心にくの字に折れ曲がった大島の口からゴボゴボと汚い音を立て血が溢れ出る。

やがて峯は気が済んだのか‥手を止める。

ドチャッ!!

検挙率No.1を誇った天才女刑事、大島麻衣。
腹(内臓)を破壊され肉塊と化し血に沈んだ。



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