《MUMEI》
旅立ち
佐山は大学生になると地元から離れる事になった。
地元の大学には入学せずに県外の大学を受けたためだ。
そして事件は地元を旅立つ前日に起こった。家族が佐山とのお別れパーティーを開き、佐山との一時の別れるを寂しんでいた。
「暁彦君大学合格おめでとう!大学でも無理せずにやるんだぞ!辛くなったらいつでも帰って来ていいんだからな。」と父がいった。優しい父親。
そして実の母が、
「暁彦は頑張り過ぎる所があるから心配なのよ。大学へいったら体をまず一番に大切にしてよ。」と母が心配そうに言った。
「大丈夫だって、俺もそんな子どもじゃないんだから、自己管理くらい出来るよ。」と佐山がいった。
すると母が「私達にとっては、いつまでたっても子どもよ。」と笑った。父も微笑んでいた。しかしせっかくの家族の団欒なのに聖羅がいない。聖羅は中学に上がった頃から外見の美しさもあり、すごく男にモテる様になっていた。昔は素直で可愛いらしい子だったが、今はなんだか、そっけなくて冷たい女の子になっていた。

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