《MUMEI》
告白
「ねぇ、ネウロ。」

思いきって、私は想いを伝えようと口を開ける。

「どうした?」

「…あのさ、実はネウロの事が」

好きなの、といいかけたら、吾代さんがドアを勢いよく開けた。

「おい化け物、未解決事件の書類だ。」

「ご苦労。そこに置いておけ。」

吾代さんは随分大きな段ボールをトロイの上に置いた。

「あ、おい探偵。」

「へ?」

いきなり呼ばれたので裏返った声が出てしまった。

私は手招きしてる吾代さんの方に駆け寄った。

「耳貸せ。」

と吾代さんは言ったので、右耳を吾代さんの方に傾ける。

「化け物に告ったか?」

「…まだ」



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