《MUMEI》
告白
すると聖羅が「本当はずっと大学なんかいって欲しくなかったんだよ。」といった。
「そうだったのか…。俺全然気がつかなくて…。ごめんな。」
「うん…。」と聖羅がうなずいた。
「お前と俺は兄妹としてけっこう楽しくやってきたつもりだったけどやっぱ溝が出来ていたんだな。悪かった。でも連休とか夏休みにはチョクチョク帰ってくるからさ。母さん達を頼むよ。これからも俺とお前はいい兄妹でいたいし。」といった。すると悲しそうな顔で聖羅は口を開いた。
「兄妹…?」すると佐山が、「うん!俺達はいつまでも仲のいい兄妹でいようぜ!」と明るくいった。
しばらく沈黙が続いて、聖羅がようやく口を開いた。
「そっか…やっぱりお兄ちゃんは私の事、妹としか見てくれてないんだね…。」といった。「え?」と不思議そうに答えるとまた聖羅が話始めた。
「お兄ちゃんに初めて彼女が出来た日、私ずっと泣いていたんだょ…。知ってた?私…私はずぅっとお兄ちゃんが好きだったんだからぁ!」と泣いて叫んだ。

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