《MUMEI》
4
田口は怪しい笑みを浮かべると、「ちちんぷいぷい電気拷問!」

「え?」

床からコードのようなものが伸びて来て、明の左右の乳首と股、おへそと脇腹、両膝と内腿に電極が装着される。

「待ってください、何をする気ですか?」

慌てふためく明に構わず、体に電流が流れる。

ビリビリビリビリビリ!

「ぎゃああああああああああ!」

泣き顔で体が宙に浮き、逆エビ反りになってしまう彼女の姿を見て、田口は興奮していた。

ビリビリビリビリビリ!

「いやああああああああああ! ああああああああああん!」

ビリビリビリビリビリ!

「きゃああああああああああ! やめてええええええええええ!」

やめてくれた。

「はあ、はあ、はあ・・・」

明は両目を真っ赤に腫らし、息を乱した。

「やめて死んじゃう、許して」

「死んじゃう?」

「死んじゃいます、許して」

「だーめ」

「やめて、やめて・・・ダメ!」

ビリビリビリビリビリ!

「ぎゃああああああああああ! ああああああああああん! いやああああああああああ!」

電流が止まる。

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ・・・」

かわいそうに、両目から涙を流し、半失神だ。

「はあ、はあ、はあ・・・」

目の焦点が合っていない明に、田口が迫る。

「明ちゃん。口を大きく開けて」

「もう許して」

「3秒以内に開けないなら1時間ノンストップで電流拷問だよ」

「わかったやめて」と明は口を開けた。

「もっと大きく、あーんて」

明は大きく口を開けたが、Sな田口は彼女のプライドを考慮に入れてくれない。

「ダメ、あーんて女の子らしくかわいく声を出さないと2時間ノンストップでいじめるよ」

悔しいけど従うしかなかった。

「あーん」

「かわいい。ではでは、舌を出して」

「え?」

「ベロを出しな。3秒以内に出さないなら3時間ノンストップだよ」

ここで死ぬわけにはいかない。明は悔しさに耐えて舌を出した。

すると、その舌にもコードが伸び、電極バサミに舌を挟まれた。

「えええええ!」

「クックック、舌は勘弁?」

「えええ」必死に頷く明がかわいい。

「ベロは勘弁?」

「えええ」

「あまーい!」

友好的に会話すれば酷いことはされないと思ったが甘かった。相手は女性を大衆の面前で全裸にする究極のサディストなのだ。

「えええええ!」(やめて)

「昔のハードSMの電流拷問は、両方のビーチクとクリに電極を装着して責めるだけだったけど、最近はベロまで責めるのが主流なんだよ」

「えええ、えええ」

ビリビリビリビリビリ!

「ええええええええええ! ええええええええええ!」

目を丸くして敵である田口に助けを求める明がかわいい。田口は興奮の坩堝だ。

「ええええええええええ! ええええええええええ!」

騒ぎながら激しくもがく全裸美女。たまらない。これだから電気拷問はやめられない。田口は満足だった。

「えええええ・・・・・・」意識が遠のく。

(嘘・・・死んじゃう・・・・・・)

「あれ、お寝んねしちゃった?」

電流を止めると、明は白目を剥いて失神していた。

「誇り高きヒロインの気絶シーンも好き。敵に無防備な裸を晒して、寝ている間に変なことされたらどうするつもり?」

豊かな胸、セクシーな美ボディ、見事な美脚。

明のあまりにも美しい裸体をしばらくながめていた田口は、彼女のおなかに手を置き、呟く。

「これで終わりだと思ったら大間違いのちちんぷいぷいだよ」











 

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