《MUMEI》
12
仕方ない。千香は口を大きく開けた。嶋田をはじめ、ほかの男たちも興奮する。美女が無理やり口を開けさせられるシーンは、なぜか官能的だ。

「ベロを出せ」

「待って・・・あう!」

またボディーブロー。千香は顔をしかめた。

「そんなに腹パンチされるのが好きか?」

「待って、何をするの?」

「大丈夫だよ、ちょんぎったりしないから」

千香は仕方なく舌を出した。その瞬間、弓矢は舌に電極クリップを挟む。アイマスクをされていたから反射神経で防ぐことができなかった。

「えええ?」

喋れない。弓矢は笑いながらアイマスクを取った。千香は意味がわからず弓矢の顔を見る。

「えええ、えええ」

誇り高き美人刑事が、舌をクリップで挟まれ、哀願することもできず、ただ目でやめてと訴えている。弓矢はサディスティックな興奮に酔った。千香の屈辱が伝わってくる。

「さあ、俺を空っぽと罵った罪は重いよ」

「えええ、えええ、えええ」

「まあ、俺の花嫁になるなら許してあげるけどな」

男たちが千香の左右の乳首にもクリップを挟む。痛い。いったい何をする気か。さらにお尻にも何かを貼られた。

「千香、泣かしてあげるから覚悟しろよ」

弓矢は怪しい笑顔になると、リモコンのようなものを手にした。舌や乳首を挟んだクリップは、機械に繋がれている。お尻に貼ったパットも機械に繋がっている。

「千香。おまえはMだから、一度電気拷問に憧れてただろ」

電気拷問と聞いて、千香は激しくもがいた。

「えええ、えええ、えええ」

「クックック。とことんいじめちゃおう、こいつ」

弓矢は容赦ということを知らない。ただ面白がっている。完全なサディストだ。迷わずスイッチオン!

ビリビリビリビリビリ!

「えええええ! えええええ! えええええ!」

千香は両目から涙を流し、許してという表情。弓矢孝之は燃えに萌えた。興奮の坩堝だ。

「えええええ! えええええ! えええええ!」

嶋田の合図で一旦止めた。

「えええ・・・」

泣きじゃくる千香がたまらなく美しい。弓矢はもっと意地悪したかったが、嶋田が口を挟む。

「ベロはあまりにもかわいそうだ。ベロだけは許してやりなさい」

「ええ、ベロまで挟むのが新しいんじゃないですか」

ベロを挟まれては哀願することもできない。これは屈辱的な仕打ちだ。あらゆる拷問の仕方を研究している拷問研究所。そんなものが実際に存在していること自体、千香にとっては驚愕の事実だった。

「千香、ベロは勘弁?」

「えええ」

「ベロは許してほしいなら、目をパチパチしな」

千香は両目をパチパチさせた。

「よーし、武人の情けだ。ベロだけは勘弁してあげよう」

ベロのクリップは外された。

「はあ、はあ、はあ・・・」

「悔しいか千香?」

「許してくれたから、もういいです」

「誰が許すと言った?」

「え?」

今度は、ベロの代わりにクリトリスに電極クリップが挟まれる。

「やめて、痛い、イタタタ」

「さあ、心の準備はいいか?」

「やめて死んじゃう!」

千香の懇願もむなしく、スイッチオン。微弱電流が左右の乳首とお尻とクリトリスに流れる。

「ああああああああああん! ああああああああああん! やめてえええええ!」

全裸美女が磔にされ、電気拷問で責められて悶え苦しむ。夢にまで見た光景に、弓矢は満面笑顔だ。

「ああああああああああん! ああああああああああん! ああああああああああん!」

「そんなに気持ちいいか、千香?」

「ああああああああああん! ああああああああああん! ああああああああああん!」

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