《MUMEI》
9
「んんん」

ほかの男たちも左右の乳首、おへそ、そして股にキスの嵐だ。

「んんん、んんん!」

舌を拒否すれば手足をほどいてくれないかもしれない。千香は自らも舌を絡ませた。

「んんん、んんん」

左右の乳首とクリトリスを舌で弾かれ、思わず腰を浮かしてしまう。

「んんん」

千香の可憐な唇と、左右の乳首と、クリトリスを散々味わった男たち。腰をくねらせる千香の色っぽい仕草も堪能し、ようやく許してくれた。

「はあ、はあ、はあ・・・」

「千香。おまえはいい子だ。約束通り手足をほどいてあげよう。うつ伏せになりな」

「はい」

彼女はうつ伏せになった。かわいいヒップに男たちは興奮する。

「セクシー!」

「お尻にもキス!」

「あああああ・・・やめて」

男たちは手足をほどく。千香は仰向けになり、上体を起こすと、満面笑顔になり、電動マッサージャーを手にすると、スイッチオン。

「お返しだあ!」

かわいい声を出して男の股間にマッサージャーを当てる。

「おい、バカ、よせよせやめろ、千香」

「よくもやりたい放題してくれたわね」

明るくじゃれあう千香に男たちは喜んだ。彼女は男たちの股間にマッサージャーを当ててふざける。強烈な振動に男たちは笑いながら逃げ惑う。

(五人ならば何とかなる。もしも負けちゃったら、今度こそ犬の餌食にされる)

危険な賭けだが、瑠璃子が心配だ。やるしかない。

男には独特の自惚れた感情がある。女は気持ちいい目に遭わせたら弱いという思いがある。千香もきっとメロメロにされて、女の子としてのかわいい面が出たのだと五人は慢心していた。男たちは隙だらけだった。

ふざけていた千香の目が鋭く光る。電動マッサージャーで思いきり一人目を殴打!

「があああああ!」

一発で卒倒した。何が起きたのかと驚く男にもマッサージャーで一撃!

「ぎゃっ・・・」

二人とも失神している。男たちは千香の反逆に気づき、激怒した。

「テメー!」

しかし千香は自ら突進して顔面に左ジャブ、右ストレートからの左ハイキック! 背後から襲いかかる男をバックキック! もう一人を首相撲からの顔面膝蹴り!

呻く男の後頭部に踵落とし! 四つん這いでまだ気を失っていない男の顔面にサッカーボールキック!

電光石火の早業だった。五人とも気絶していた。千香はビキニを身につけると、白いバスローブを羽織り、部屋を飛び出していった。

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