《MUMEI》
第二話
光が収まると俺達は見知らぬ場所にいた
壁は真っ白。床の材質は大理石。俺らがいる下には魔法陣の様なものが描かれていた目の前には大きな扉がある

(これはもしや、異世界召喚では?)

アニメやラノベで起きている現象と一致していたから思えたことだ。

(地球にはこんな技術ないからなぁ。しかも、さっき教室で見たのって確実に魔法陣だからな。この床のは召喚に使う魔法陣だろうな)

教室に居たときは流石に焦ってはいた。何故なら、異世界召喚されたとしても孤立する可能性があるからだ。まぁ、しかし今は期待に胸を踊らせている

「こ、ここ、どこだよ!?」

あれは確か、クラス委員長の確か名前は、天道 焔(てんどう ほむら)だったけ。
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能な人間のはず。彼氏にしたいランキング一位な奴だったけ?
興味ないから忘れてた
天道が、呟いた後、クラスの奴らは騒ぎ始める。誰もが、「ここどこだよ!?」と騒ぎ始めるが、一部では「異世界転移だぁ〜」と騒いでいるやつがいる。
すると、我らの女神様の凛が

「皆、落ち着いて!現状の確認を急いで!」

と周りに伝える。皆がちゃんと居るか、点呼をとる。皆は現在の状況において心配しているのか、オロオロしている。
そんな中、俺はというと、

(異世界転移だということは、誰が勇者なんだ?俺ではないな。やっぱり、天道かな)

と、勇者について考えていた
すると、廊下を走る音が聞こえてきたと思うと、この部屋の扉が「パァーン」と開けられた
俺は臨戦態勢にはいる。こう見えて俺は昔、空手を習っていた経験があったので、構えかたや技術はそのまま、体に染み付いている。一応、黒帯だ。
扉が開けられると、そこには俺らとあまり年の変わらない女性がいた。
多分、姫様なのだろうと俺は思った
超が付くほど美人だ。髪は銀髪。眼は青。服は白いドレスを纏っていた

「ようこそ、おいで下さいました、勇者さ、ま?」

勇者様に疑問符がつけられた。まぁ、無理はない。多分、勇者は一人のはずだったが、目の前には三十五人の人間が召喚されているのだから

「ええっと、そのぉ」

姫は混乱している。と、そこで、天道が前に出た

「初めまして。私の名前は天道 焔といいます。よろしくお願いいたします」
「よ、よろしくお願いします」
「早速、質問をしてもよろしいでしょうか?」
「あ、そうですよね。すみません。あなた方が質問したいのは多分、何故、召喚をしたのかについてですよね?」
「召喚とは分かりませんが概ねその通りです」
「召喚について知らない?ではあなた方の世界に魔法というのは?」
「そんな物は小説の中だけの物であり、実際には存在しませんね」
「そんな!」

いや、実際にはあるよ。ただ、表の世界には出さないだけだけど
何でそんな事を知ってるかって?
簡単さ。義兄、木城 真琴が魔術師だったからね。そんな真琴兄さんに空手で、挑んだら勝っちゃったけど(笑)

「まぁ、一先ずその件は置いておきましょう。とりあえず、私達が、召喚?された理由の説明を」
「・・・・わ、分かりました」

と姫様は説明を始めた。

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