《MUMEI》
第四話
翌日
珍しく朝早く起きた俺はいつも通り筋トレを始めた。
筋トレは日課である。腕立て伏せ、上体起こし、スクワットなど様々だ。
それぞれ二十回やり終えた俺は外に出ようと扉を開けると使用人が。メイドと執事が。

「おはようございます、マコト様」
「う、うん。おはようございます」
「執事のオードと申します」
「メイドのリーシャンといいます」
「「これからあなた様の生活をサポートさせていただきます。よろしくお願いいたします」」

見事にハモっている。

「こちらこそ、よろしく。ちょっと聞いても良いかな?」
「なんなりと」
「運動用の服ってある?」
「こちらに」

【着替え中】

「じゃあ、運動してくる」
「いってらしゃいませ」

運動用の服を来てみたがとても動きやすい。一般に売られている魔導服という名前の服だと言う。服には魔法無効、自動再生が付加されているらしい。訓練用に使うようだ
まず俺は部屋からでる
次に東京Dーム二個分の広さのある城の周りを試しに一週走ってみる。
結果、疲れました。

「うーん。筋トレばっかじゃやっぱり駄目か」

とりあえず、走りは終わりにする。
執事に木で作られた武器を手に素振りをする
太陽が出てきたので部屋に戻りメイドさんが新しい服をくれたのでそちらに着替える
朝食をとりに食堂に向かうが朝早いからかまだ、誰もいなかった。
こちらにも時刻が存在する。現在の時刻は午前六時だ。
朝食はフワフワなパンと色々な野菜が入ったスープだった。とても美味しかった。
午前七時辺りになるとクラスの奴らが、朝食を食べに食堂に来た。

「おはー、マコチン」

そんな変な呼び方で名前を呼んだのは凛ではなく美人眼鏡オタク女子の萩原 愛美(はぎわら まなみ)だ。

「おはー。とりあえずまなみん、そんな名前で俺を呼ぶな」
「マコチンが私の呼び方を変えてくれたら止めるよ」
「断る」
「知ってた」

友達とは言わないが知り合い、いや、オタク仲間と言える仲だ。

「朝食、美味しかったぜ」
「ふーん」
「俺は風呂に入ってくる」
「いってらー」

朝風呂に入りに行く。

【入浴中】

とても気持ちよかった。一時間も浸かってしまった
入浴後、メイドさんが来て訓練所に案内された。
訓練所には既にクラスの奴らがおり、何やら丸い水晶に手を置いてカードを貰っていた。
俺は最後尾につく。ボォーッとしていると愛美が来た

「お風呂気持ちよかった?」
「あぁ、超よかった。で、今これは何をやってるんだ?」
「自分の職業とステータスを調べてる」
「まなみんはどうだったんだ?」
「職業は賢者でステータスは・・・・見せた方が早いかも」

と渡されたカードには

=======================================
萩原愛美 ♀ 17歳

職業:賢者

筋力:50
体力:50
防御力:20
魔力:100
敏捷:75

《魔法》
火魔法Lv1
水魔法Lv1
土魔法Lv1
光魔法Lv1
闇魔法Lv1

=======================================

と書いてあった。け、賢者だと・・・?

「すげぇじゃん」
「まぁね」

愛美と話しているとどうやら俺の番が来たようだ。

「じゃ、やってみますか」
「頑張れ」

頑張れも何も無いだろ

「この水晶に手を置いて下さい」

俺は水晶に手を置く
すると、水晶の下にあったカードに何やら文字が浮かび始めた

「これが、貴方のステータスプレートです。どうぞ、お取りください」

俺はカードを見た


=======================================
木城マコト ♂ 17歳

職業:--

筋力:
体力:
防御力:
魔力:
敏捷:

《技能》
言語理解

《固有能力》
硬貨製造《コインメーカー》

=======================================

「は?」

思わず間抜けな声が出てしまった。無理もない。職業ともにステータスが表示されていないのだから。
俺の不穏な空気に気づいたのか、愛美と凛が来た。
俺のカードを見たとたん二人とも

「「え?」」

と声に出した
そこに、姫様、水晶を扱っていた人、宮廷魔術師達、クラスの奴らも集まり、皆同様

「「「「「「は?」」」」」」

と声に出したのであった。

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