《MUMEI》
第七話
翌日
そんな寝てないのにスッキリしてます。それは何故か。初級魔法の本にあった睡眠吸収という魔法をコイン魔術にして使ったからだ。

「コイン魔術、マジで最強だな」
「おはようございます、マコト様」
「おはようございます、マコト様」
「セバスとメイドさんか。おはようございます。風呂に入ってきます」
「ごゆっくり」

俺は風呂に入って目を覚ます。いくら睡眠を吸収したからといっても体はそうじゃない。
鈍ってしまう。風呂の中で軽くストレッチをし、朝食を食べに食堂へ
すでに、凛、まなみん、焔は食べ終わっていた。

「おはよう」
「うん、おはよう」
「おはー」
「おはよう、マコト」

三人と挨拶を交わし、朝食を食べ、四人で訓練所に行く
今日も今日とて対人戦。またあのセルクスをぶっ潰す。
前回の俺の戦いかたを学んだのか、右ストレートの後、左で蹴りを入れてきたが、それもしゃがんで避ける。ちょうど真上に顎が。これは決めるしかないな。あの必殺技で。
まず俺は拳を真上、つまり、顎に標準を合わせ、しゃがんだ状態から回りながら思い切りジャンプ。そうこれは赤いハチマキをして黒帯で空手のような服を着た人の技。

「昇○拳」

である。セルクスはかの有名な必殺技により真上にまるでロケットのように飛んでいった。

「シャッオラァアア」

俺は清々しい気分で訓練所を後に・・・しない!
少々、魔法の訓練が気になりました。
さて、見学見学ゥ。
では、この世界の魔法について説明しよう。
この世界では、大抵、詠唱をするか、紙や魔石に魔法陣を描き、発動させる。
無詠唱をする人はいるが、魔力の消費が半端ないらしい。
直接魔力を操作できるのは魔族や、魔人族ぐらいらしい。そう考えると、俺って異常だな。魔力を直接、操作出来るから。ま、なっちまったもんは仕方ないな。うん、仕方ない。
お、まなみんが、魔法で爆発を起こしたぞ。いいな。俺も後で図書館で中級魔法について本を借りよう。初級はもう、コンプリートしてるぜ。
あ、確か、滝沢ってやつが水を龍のような形にして操ってる。確かあいつの職業ってば魔術師だったな。水属性が得意って言いふらしてたから知ってるわ。しかし、あんなに龍をうまく再現するなんて。帰ったらやってみよ。
そんなこんなで、今日の訓練は昼ちょっと過ぎた所で終了した。
今は図書館から、中級魔法についての本と上級魔法についての本を借りようとしている。全部で六冊。多いな
早速、読む。絶対記憶を使い、次々に知識を貯めていく。

【読書中】

たった三時間ちょっとて中級魔法についての本(三冊)読みきっちゃったよ。一冊一時間のペースだ。絶対記憶が楽なんだよ。これが。異世界来たら欲しいスキルTop10に入るかもな。一番は多分、魔力操作だろうけど。さて、後、三冊だ。集中集中。

【読書中】

「あー、疲れた(棒)」

全く疲れてないよ。絶対記憶があるもん。魔法陣とその意味を覚えるだけだからね。楽なのだよ。
あ、もうそろそろ夕食の時間じゃん。
この六冊返さないと。

「すみません。この本を返したいんですが」
「分かりました。本をそちらの石板に置いてください」

言われた通り置き、返す

「またのお待ちを」
「お疲れ様です」

さて、食堂に向かいますか
食堂にはまたまた、既に凛達がいたが、まだ夕食は取っていなかった。

「どした?」
「ん?何が?」
「何が?、じゃなくてなんで先に夕食を取っていないんだ?」
「四人で夕食を取りたかったからかな」
「うんうん」
「同じく」

何か、感動した。この後、俺達は仲良く夕食を取り、風呂に入り、俺の部屋で雑談を交わしたあと、それぞれベッドに入り、寝た。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫