《MUMEI》
第八話 後編
セルクスは医療班に運ばれた。肋骨骨折、両腕を骨折してしまったらしい。
ドンマイ、セルクス。
俺はクリスさんにあとのことを頼み、訓練所にいった。
戦争とは無縁の少年がセルクスに勝利したという話はその日の内に王都に、町に、村に広まったらしい。二つ名も加えて。そんなこと知らない。知らないったら知らないだ。
今は訓練所で剣について学んでいる。生徒達は四、五人だった。
まずは俺が朝、毎日使っている木製の剣で、素振りをするらしい。
俺も素振りをする。剣などに関して俺はプロの領域に至っている。つまり、綺麗な型が出来ているのだ。
そりゃもう、教える側の兵士たちも見ていたさ。
素振りを終え、次は実際に森に出掛けて、魔物を狩るらしい。
この近くにいるのはゴブリン、スライム、オークなどらしい。

目の前にゴブリンが現れた。マコトはどうする?

戦う
逃げる
他人に任せる
一刀両断←
なにもしない

マコトの一刀両断。ゴブリンはバターのように綺麗に真っ二つにされた。

「・・・・俺ら、教えることなくね?」

誰かの兵士がそう呟く。

「むしろ、剣について教わりたいよな」

え〜、教えたくないな。面倒だし。

〔剣術:一刀両断を覚えた〕

いらん。

〔え?〕

ん?

〔あのー〕

何か、声が聞こえるな。気のせいだな。きっと

〔気のせいじゃありません〕

ゴブリンが現れた。

戦う
戦う
戦う
滅多斬りにする←

マコトはゴブリンを何度も何度も斬った

〔あのー、無視しないでください。ないちゃいますよ?〕

はぁ、五月蝿いな。

〔う、ぐすっ〕

何だよ、もう。ったく、名前を名乗れよ。常識だろ?

〔は、はい。私、新たなスキルの思考分裂により生み出された存在です〕

AIと考えていいの?

〔はい〕

んじゃ、名前は?

〔有りません〕

うーん、じゃあ、デスタなんてどうだ?

〔どういう意味ですか?〕

AIって事はコンピューター。つまりは情報。情報を英語でデータ。データの間のスはレスキューという事。で、合わせたらデスタになった。

〔あ、ありがとうございます〕

んじゃ、これからよろしく

〔はい、マスター♪〕

しかし、スキルがいつの間にかたくさん手に入るのは何故だ?

〔マスターは他の人と、スキルの入手方法が違うんです〕

へぇ〜興味ないや。

俺とデスタは戦闘をしながら頭の中で話すのだった

【夜】
今日の夕食はコロッケもどきでした。ソースが絶品でした。
今は焔と一緒に風呂に浸かっている。

「「ふぅ〜」」

訓練後の風呂は気持ちぃいい

〔焔さんはマスターに恋愛感情があるんですかね?〕

止めろ、この小説はBLネタはないといったらないだ。そんなもんがあったら世界観が崩壊しちまう。
焔が瞳をとろんっとさせて、俺を見ているのは幻覚に違いない

「焔、俺、先に出る」
「マコトがいくなら俺もいくっ!」

夢であって欲しい。焔は疲れて、風呂で逆上せているだけだ。そうだそうだ。

〔じゃあ、なんで焔さんの棒は――〕

あー、あー、聞こえないなぁ。
俺は急いで体を拭き、寝間着に着替える。

「チッ」

なんか焔の口から舌打ちが・・・・。きっと気のせいだな。
俺達は凛達と合流し、いつも通り雑談を交わし、それぞれの部屋でちゃんと就寝しました

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