《MUMEI》
第十話 後編
ミノタウロスを首チョンパにした俺は一気に後ろに下がる。返り血がつかないように。
そんな光景を桜井達は見ていたリリエさんは、少し驚いているようだ。

「大丈夫?」
「大丈夫ですよ、リリエさん」
「そ、そうか」

リリエさんに心配されたが、一方的に自分がやったので、特に傷はない

「なあ、木城」
「ん?」
「お前、魔法使ってなかったか?」
「そう、それ。私も気になってた」
「確かに。あの爆発は魔法のような。しかし、魔力がないはずの、木城が何故だ?」
「見間違いじゃね?恐怖心がそう錯覚させたのかも」
「いや、見間違いじゃねぇはず。ですよね、リリエさん?」
「え、坊主は魔力がない?」
「はい。というより、ステータス欄に何も書いてないだけだけど」
「・・・・・・・」
「ミノタウロスに恐怖心を抱いて、俺が魔法を使って倒したって、錯覚したかも」
「しかし、あの爆発は・・・・・?」
「ちょ、ちょっとした、アイテム」

バレルか、バレないかの境目にいる

「アイテム?」
「実は執事に前にお願いして貰った代物なんだ」
「へぇ〜」

なんとか、誤魔化せたみたいだ。突っ掛かってくると面倒だし。

その後、俺に負けてられないと、やる気をだした、四人はミノタウロスや、オーガ達を順調に倒した俺達は、ついに、二十層まで降りた。
ここは安全階層といって魔物が全くでないセーフティーエリアらしい。

「よく頑張ったな坊主達!お疲れ」
「「「「お疲れ様です〜」」」」
「乙」

二十層には凛、焔、まなみんが先に着いていたようだ。

「乙〜」
「ん?まなみん。どうした?」
「お疲れっていっただけだけど」
「あっ、そう」
「で、どうだった?」
「楽だった」
「ふーん。ま、マコチンならこれぐらい楽勝だよね」
「まあね」
「さすがは人類最強かもしれない男」
「かもしれないってなんだよ」
「マコチンよりも、強い相手がいるかもよ?」
「ぜひ、闘ってみたいね」
「言うと思った」

まなみんとしばらく、喋っていると生徒達、全員集まった。

「今日はここで、解散する。明日は、今日の班でゴブリンの巣穴にいってもらう」

ゴブリンか。ゴブリンは雑魚というイメージがあるけど、頭良いんだよな。毒を作ったり、罠を作って上手く誘い込んだりするんだよなラノベだと。
女をさらって子供も作るし。最悪害悪だよな。
このこと、班の皆に伝えるか。

「桜井、石井、朝木、伊神」
「「「「ん?」」」」
「ゴブリンについて話したいことがある」

ゴブリンについて説明すると、

「マジ?」
「マジ」
「うわぁ」
「最悪害悪だな、本当に」
「つか、よく知ってんな木城は」
「まあ、ラノベの中での話だからさ。この世界のゴブリンとは違うかもしれないけど、気をつけて明日に望もう」
「分かった」

とりあえず、今日はもう寝たいです

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