《MUMEI》
赤い玉
それは、赤い玉だった。


大きさは野球ボールぐらい。


「うっ…。」


テンアは胸を抑えながら床に座り込んだ。


「旅人様!あっ。」


すると赤い玉が宙に浮き、テンアの胸辺りから中に入っていった。


そうか、あの時感じた胸の違和感は、これだったのか。


赤い玉…。
私を呼ぶ玉…
これは宝玉だ…。


テンアは立ち上がった。


「旅人様、大丈夫ですか?」


「問題ない。それから、ユージ隠れてないで出てこい。」


げっ!
気づいてる。

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