《MUMEI》
村長の涙
「えっ…。」


「ユージ、部屋に戻るぞ。」


『あぁ。』


テンアは階段の方へ歩いて行った。


俺もテンアの後について行った。


俺は階段を登る前に村長の方を振り返った。


村長は泣いていた。


声を消して泣いていた。


俺は、かける言葉が見つからず、走って階段を登り、静かに部屋に入った。



部屋------------------


「ユージ、明日ここを夜明けに出るぞ。」

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