《MUMEI》

ガチャっと随分遅れてドアが開いた。

−−よかったいてくれた。今の俺には真奈だけが頼りだった。

「石島君、どうしたの?まぁ上がって待ってて」

真奈は風呂あがりだった。………というより風呂に入っている最中に何度もインターホンを鳴らす迷惑な客が来て慌てて出て来たという感じだったのだろう。

どれくらいドアの前で待っていたかは解らない。それだけ俺は必死だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫