《MUMEI》
第十四話 中編
地震が起こった。大きな揺れが城を襲う

「えッ?」
「な、なんだ!?」

震度7あるんじゃね?部屋がぐちゃぐちゃになった
部屋にセバスとメイドが入ってきた

「大丈夫ですか!マコト様、焔様!」
「あ、ああ」
「大丈夫です」
「セバス。何故、地震が起こったのか分かるか?」
「いえ、分かりません。滅多に地震は起こらないのですがッ!」

爆発音が聞こえた。同時に壁が吹っ飛んだ。
パラパラと・破片が舞う・俺の部屋。俳句にはならない。そんなこと、今はどうでもいい。何故なら、穴を開けた張本人、体は黒色で、頭に禍々しい角があり背中にはコウモリのようなデカイ翼が。
いわゆる、「悪魔」である

「よぉ、人間ども。俺は魔王の右腕のヤシャマルだ」

おいおい、まだ、第十四話だぞ。魔王の右腕さんが出るの早すぎだろ。

「俺を呼んだろ?」

呼んでねぇぇええ!頭、おかしいだろ。
これから、どうしろっていうんだよ!
悪魔、ヤシャマルが現れると再び、城は揺れが起こる。

「さあ、デスゲームを始めようぜぇ?」

とんだ厄日だ。


―――――――――――――――――――――――――――

「な、なんだよ、こいつら!」
「分からない。けど、敵ではあるみたいね」
「そんなの、あんな殺戮を見せられたら誰だって分かるよ、凛ちゃん」
「そうね」
「とりあえず、四條くん、ポーションで怪我してる兵士を助けにいってくれる?」
「わ、わかった」

(凛ちゃんが、とりあえず指揮を取ってくれてるから、大丈夫だね。マコチンの方が心配だな〜。どうせ、マコチンの所にも悪魔がいってるはずだし)

―――――――――――――――――――――――――――

「へっくし!」

悪魔がクシャミしたぞ。シュールだな

「誰かが俺を噂しているな、さすが、俺」

キモい。ま、倒そう。

「マコトくん、一緒に奴を倒そう!」

焔は怒っている

「なあ、今、言うのは何だが、お前、髪を後ろで束ねるんじゃなくてのばした方がかわいいぞ」
「うん、そうだ・・・・・・、今、何て言った?」
「のばした方がかわいいんじゃないかって言った」
「ふぇ、ふぇ〜!?」

焔は顔を真っ赤にし、その場にイヤンイヤンしながら、崩れ落ちた。

「おーい、焔。今はそんなことしてる場合じゃないぞ」
「わ、わかってるけど、この緊迫した中、あんなことを言う君が悪いよ!」
「そりゃあ、すまんかった」

俺と焔は戦闘態勢に入る

「あー、遅かった。やっと、闘ってくれるんだな?」
「ああ、すまんかった」
「それじゃあ、やるかね」

少ない会話をし、ヤシャマルも、戦闘態勢に入る。
両者共々、動かない。と、思った瞬間、先手を取ったのはヤシャマルだった

「おらよ!」

だいたい、50mは離れていた距離を一瞬で移動してきた。瞬間移動のようだった。
ヤシャマルは焔の前に立つと、焔の腹に重い蹴りをいれる。

「くっ!」

焔は腹を蹴られ、壁を突き破る。

「『治癒コイン』」

コイン魔術で、治癒が付加されたコインを作り、焔に投げる
コインが焔にあたると、コインは緑色の霧となり、焔の傷は癒えていった。
焔は鳩尾にも入ったのか気絶している

「お前、なんだそりゃ?」
「教えるかよ」
「ま、そりゃそうだな。お前をとことん、潰して聞き出せば良いわけだしな」
「出来ればいいな」
「面白い、やってやろうじゃないか」

マコトと悪魔の戦いが始まった

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