《MUMEI》
第十四話 後編
『身体強化』コイン手のひらに出し、握る事で自分に発動させる。オレンジ色の光が俺を包み込む。
ヤシャマルが突っ込んできた。
『予知』コインを一瞬で作り、発動させ、十秒後の未来を視る。
『ヤシャマルが突っ込みながら、殴りにかかる。避けた俺に右足で蹴りをいれ、瞬時に魔法を構築し、追撃をかける』
わずか十秒の間なのに絶望をみた気がしないでもない。
予知通り、ヤシャマルが殴りかかってきた。しゃがむ。追撃の蹴りも避ける。
拳に力を入れ、腰に力を入れ、昇○拳。

「グッ」

ヤシャマルは有名な技をまともにくらったが、さらなる追撃の蹴りを腹におもいっきりいれてきた。

「グッハ・・・・」

壁に大の字にぶつかる。口の中に鉄の味がひろがる。
今の一発で肋骨が二本折れた。多分。

「やるじゃねぇか。そこにいる勇者とはまるで強さが違うじゃねぇか」
「焔が勇者だとなぜ分かった?」
「鑑定したんだよ」
「鑑定?」
「そ。この世界でも希少の中の希少スキルだ。お前と、そこの勇者を鑑定したが、驚いた。お前の方がステータスが高いなんてな」
「ま、頑張ったからな」
「お前、名前は?」
「鑑定で、分かるんじゃないか?」
「名前は分からないようになっている。相手のスキルとステータスしか視れねぇ」
「ほう?んー、名前だったけ?俺の名前は木城マコトだ」
「俺はヤシャマル」

双方、戦闘態勢にはいる

「「いざ、勝負!」」


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一方、その頃石井達は何をしているのかというと、もちろん、魔人と名乗る者達と戦っていた。

「なんだよ、こいつら。滅茶苦茶、強いじゃねぇか」
「ハッハッハ〜貴様らには我の強さには勝てん!」
「あの、変態、腹立つ!!」

石井達が戦っている相手は顔面に女性の下着を被り、下着しか履かず、ほぼ全裸の変態悪魔ロリーマだ。名は体を表すとはよく言ったものだ。

「ハッハッハ、ロリがいっぱいだぁぁああ!」
「年齢は17歳なんだけど!?」
「17歳でも私から見ればロリだぁぁああ」
「キモッ!」

ロリーマの変態発言に身震いする女性陣。
変態にしては強い、ロリーマ。ちなみにロリーマの攻撃対象は基本、男子。

「ロリィィイイイ!」


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