《MUMEI》 第十五話 中編桜井は剣をふる。彼女、実は日本にいたころからチート級の強さを持っている。 剣道部に所属している彼女はいくつもの大会で優勝を勝ち取っているのだ。彼女の強さは男子よりも桁違いに強い。 そんな彼女についた、二つ名は「消える暗殺者」である。なぜ、そんな二つ名がついたかというと、試合中、目の前にいる彼女が消え、いつの間にか「面」を打ってきているからだ。大抵の選手はガクブルする。 そんな二つ名(本人は知らない)を貰った、彼女は変態との闘いでも充分、生かしていた。 次々に変態にダメージを与えていくのだ。後ろには治癒士の伊神がいる。桜井がダメージを負ったとき、いつでも回復できるよう準備している。桜井は伊神のおかげで存分に目の前の変態と闘うことができるのだ。 「な、なんだと!」 「あなた、魔力無くなってきているんでしょ」 「そ、それは!」 「図星みたいね」 「くっ・・・・!」 変態の図星をついた、桜井は魔力がなければ闘えない変態にダメージをドンドン与えていく。 「くっ・・・!ここまでやるとは。仕方ない、奴を出すしか・・・」 「奴・・・・?」 変態はポケットをゴソゴソと探し丸い宝玉を取り出した 「くっ、出でよ、我が作りし怪物よ!」 宝玉から出た光が視界いっぱいに広がる。 宝玉から出てきたのは[スライム]だった 「え?」 「ハッハッハ!」 そのスライムは2mはいりそうな高さをもつ[スライム]だった。 「我が作り出した[スライム]よ。恐ろしいぞ!行け![スライム]!」 しかし、スライムは微動だにしない 「す、[スライム]?」 スライムは口(?)をガバッと大きく開け、変態に迫る。 「え?」 バクッ、という音が消え桜井達の視界から消えた。しかし、スライムは消えない。すると広間に先程の変態の言葉が響いた。 『私はスライムと、合体したぁぁああ!』 絶望的なことを叫んだと思う。変態+スライム=ヤバい。桜井の頭は「ヤバい」の言葉で埋め尽くされた。 スライムになった変態はスライムから触手を伸ばし、桜井とに絡み付かせようとするが、桜井は必死に触手を斬る。斬られた触手はスライムの体に戻っていった。これでは桜井の体力が切れるのは時間の問題だろう。 桜井は触手を斬る、斬る、斬る。後ろには触手をいかせない。 不意に体が軽くなった気がした。体が青色、オレンジ色、赤色に薄く光っていた。 伊神が桜井に耐久上昇、スタミナ回復上昇、攻撃力上昇の効果を持った、魔法をかけたのだ。 桜井はやれる、と思い、変態と第二回戦に入るのであった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |