《MUMEI》
クソ…
俺は…、裕斗に愛される資格は…
始めから無かった…。
気が付けば涙で視界が曇る。
俺は止まりたくなくて、黄色から赤に変わる信号に向かい、
アクセルを上げた。
キキ――――― ッッ……
「……!!」
一瞬視界が真っ白に光り……
「大丈夫ですか!!」
誰かのそんな声が…
聴こえた気がして…
フワリと意識が……
―――途切れた。
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