《MUMEI》 柔らかな陽光は燦々と降り注ぎ、俺たちを照らしている。 その暖かさとは別種の、胸にひろがるじんわりとした温かさ。 うわー、うわ。すげぇ。俺、忘れてた。彼女、覚えてた。 「ホン、トは昨日買うつもりだったん、だけ、ど、いそがしくて」 「・・・・うん」 「朝、買いに行こうと思った、ら、なかなか見つからなくって、」 「うん」 「なの、に、ケンカとかしちゃ、うし」 「・・・・うん」 「彼氏のたんじょ、びに、別れ、ちゃうかとおも、思った」 涙まじりに言う彼女、いつもどんだけ言ってもヘコまない彼女。 「・・・・ごめん」 「・・・・・・・・それだけ?」 「ありがと」 春の陽光は優しく降り注ぎ。 俺たちを照らしていた。 注意点@:優しく丁寧に扱ってください 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |