《MUMEI》
第四話
「いやー、疲れた」
「お疲れ、忍くん」

あれから、最後まで解き方を教えた俺は疲れました。

「はあ、ちゃんと、春風さんも予習復習やった方がいいですよ?」
「え〜」
「え〜って。そのくらい、やってください」
「だって、予習復習って面倒じゃん?」
「否定はしません」

実際、学業自体が嫌で仕方ない。勉強するのがなぁ〜。特に予習復習わね。

「まあ、でも、教えてくれてありがとね」
「ま、丁度、暇だったから良いですけど」
「え、暇なの?」
「はい」
「夏休みの宿題は?」
「終わってますよ?」
「まだ、一週間しかたってないよね!?」
「ええ、そうですね」
「忍くん、万能すぎ!」

万能かどうかは知らんが、あんなものはすぐに終わらせるに限る。
春風さんは帰ると言ったので、千尋姉さんと途中まで送ることにした
外に出ると、生温い風が全身を包み込んだ。

「「「うぇ〜」」」

三人揃って奇怪な声を出す。
春風さんを途中まで送ると、帰り道に彰兄さんに会った。

「お、千尋に忍じゃねぇか。その感じだと、はるちゃんを送っていたのか?」
「ふん、あんたには関係ないことでしょ?彰。彼女さんはどうしたの?」
「桜は、家に帰ったよ。つーか、そろそろ千尋も彼氏、いい加減作れよ?」
「んだとぉお?」
「あぁ?やるのか?」

あ〜あ、また喧嘩が始まったよ。

「私にはね、忍がいればいいんだから!」
「ふっ、ブラコン野郎が。気持ち悪い」
「ブラコンで何が悪い!」

なんか、巻き込まれたんですが。というか、ハグしてくるから千尋姉さんの豊富な胸が頭に当たってるんですが。あ、今、千尋姉さん、俺の表情を見て笑ったな。さらに、ハグする力を強めやがって。くそぉ。

「ふん、まあいい。しかし、もう一生、その気持ち悪い姿を見せるな!」
「あんたのほうこそ!」

二人はそっぽを向いた。

「忍、もうこんな奴を置いて先に帰ろう?」
彰兄さんはズカズカと音を立てて何処かに行ってしまった。

「う、うん」

家に帰った。

「ただいま〜」
「おかえり〜、忍、千尋」
「う、うん」

千尋姉さんは曖昧な返事をする。

「ささっ、ごはんにしましょ」

リビングに向かう。

さて、ここで家を紹介しよう。内は古い剣道場がある和風の屋敷だ。

トイレは洋式だが。実際、洋式で良かった。和式は嫌だ。

そんなことはさておき、リビングなどそれぞれの部屋の床はもちろん畳である。男心をくすぐるような鎧が蔵屋敷にいっぱいある。刀も。ぶっちゃけ、金持ちである。

義父である松川正宗さんは、鍛冶を営む会社の社長であったり、じいさんに関しては、剣道の先生で、それなりの実績を残している方である。

また、彰兄さんと千尋姉さんは有名な高校、日本帝国付属高校に通っている。日本帝国大学とは軍人を育成する大学である。

あ、そうそう、今、住んでいる所は、昔、北海道と呼ばれている所だ。今の呼び名は日本帝国。皆、略して帝国と呼んでいる。

日本帝国は日本と付いているが、日本から独立している。別に独立したいわけじゃないらしい。しかし、東京都、今は都心スクランブルからの色々な圧力に腹がたって独立したらしい。色々な圧力っていうのは分からない。表向きはそうなっている。そう、表ではだ。実際はここが、化け物の出現率が高いから、独立したらしい。

化け物の出現率が多い=目撃者も多いではない。EHが目撃する前に倒している。

俺はというと、スバルから事前に教えてもらうことができる。

と、そんなことはさておき、夕食の時間になった。今日は大好きなビーフシチューだ。

とても美味しかった。

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