《MUMEI》

彼氏は苦笑してそのままレポートを書き出した。
勉強しないくせに目の悪い私は、何を書いているかわからなくてさらに身を乗り出した。
私の体重で彼氏の姿勢が前傾になる。
くっつく身体。
彼氏のちょっと低い体温が私の胸に伝わってくる。

ぴた、と彼の鉛筆をにぎる手が止まった。

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