《MUMEI》 魔法薬の先生\みんなー!地下牢教室だよー!/ \わーい!/ ……うん、気にしないで。 あまりにも教室が暗かったからテンション上げようとしただけなの。 だからお願い。 准、修、真史…… 「そんな可哀想なものを見る目で見ないで。もうやらないから。ごめんね。」 「「「……うっかり笑うとこだったろ!?」」」 「そこぉ!?」 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ スネイプ教授は、まず出席を取った。 「あぁ、左様……」 猫撫で声で、ハリーの名を呼ぶ。 「ハリー・ポッター。我等が新しい__スターだね」 チョロコの方からクスクスという冷やかし笑いが聞こえるけど、とりあえず塩酸及び硫酸でいいかな? 「賢!?抑えてくれ!!」 「それはさすがにダメだよ!?」 「偶然だなーアハハー(棒)」「だよねーアハハー(棒)」みたいなテンションでオレのいるテーブルに座った准と修が、小声で叫びながらオレの手をぐっと押さえつけてくれた。あっぶね。 スネイプ教授はその後も出席を取り続ける。 「マサフミ・シノダ」 「はい」 真史は堂々とした声で返事をする。 スネイプ教授の目を見返す穏やかな藍色の瞳は、それでも “虎” と呼ばれるに相応しい凶暴さを秘めていた。 それからスリザリンの出席を取り始めて、そろそろオレの番。 「ケン・サトリ」 「はい」 冷たい黒曜石のような目をじっと見返すと、何故か頭を撫でられた。 「期待している」 小声で告げられたその言葉で、オレはどうも彼の “お気に入り” になったらしいと分かった。 同じテーブルの4人__当然、秀次に准に修と真史だ__に笑いかける。 「オレの言うことと教科書、どっちも参考にする素振り見せて。そしたら多分評価上がるから」 「「「「OK」」」」 小さく返ってきた答えに、オレは親指を立てた。 前へ |
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