《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 3
少女にそう問われ、僕は改めて辺りを見回した


『いや……分からない……けど何だか気持ち悪い所だね……』


少女は、そう言った僕と同じように、辺りを眺めながら、只『そうね』と答えた


『君は何か知っているの?』


僕がそう聞くと、少女は肩をすくめて言った


『ええ……ここは、簡単に言えば、死んだ神が生まれ変わる場所よ……』
『えっ……神様?』


僕は驚いて聞き返した


『そう、神様……ねぇ……あなたはどうして私がここにいるんだと思う?』


そう再び問われた僕は、今の会話の流れから思い至った答えにぎょっとし、そして恐る恐る答えた


『ま、まさか……!?お亡くなりになられましてごさいます神様ですからでございましょうか!?』


あまりにテンパってしまった僕は思わず、天皇陛下もびっくりな多重敬語を使ってしまった

敬語は掛け過ぎると逆に失礼なんじゃなかったっけ?

あぁっ!やっぱりそうだ!だって、凄い震えてるもの!て、天罰が下される!!


『ぷっ……くくく……ふふっ……』
『へ……?』
『くぅ……はははは!あっはははは!あ〜!おなか痛い〜!あっはははは!』

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