《MUMEI》
叶わない
美容院から出ると聖羅はカフェへ向かった。長くてウェーブがかかっていた茶色い髪は、短くなり、色も黒のストレートになっていた。
ようやくカフェに着いた。カフェのドアを開けると、店の中はお客さんでいっぱいだった。店員も忙しいそうで佐山にも話しかけるすきなどなかった。しょうがないので、聖羅はカフェの端っこの目立たない席でカフェの客足が落ち着くのを待つ事にした。
二時間ほどすると徐々に客が減ってきた。
聖羅は佐山を探して歩いた。
すると愛美にバッタリと出くわした。
「…ぇ?聖羅ちゃん?」星羅が「そうですょぉ。髪型変えたんですょぉ!」
といった。
愛美は最初は誰だか分からなかった様だ。
「えー?全然わからなかったぁ!近くで見てやっとわかったょ!せっかく髪長かったのにもったいないねー」
と言った。
「でも、ずっとショートにしてみたかったし。いいんだ☆」
と言った。
するとそこに聖羅に気付いたのか、佐山がやって来た。
「聖羅!?お前…髪切ったのか?」といった。聖羅は愛美に答えた時と同じ様な返事をした。

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