《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 6
『……そうね、その理由は2つあるわ……』
『ふ、2つ……?』
『ええ……一つ目の理由は私があなたを連れてきたからよ……』
『君が……僕を……?』


彼女が僕を連れてきた……?

一体何の為に……?

だけど、神様は僕の問い掛けを無視して2つ目を話そうとする


『そして……2つ目の理由……これが大元の原因なのだけれど……』


しかし、神様は2つ目を言い淀んだ
な、何だろう……?

僕の嫌な予感は、全てここに詰まっている気がする……


『な、何……?』

僕が促すと、神様は覚悟を決めるように深呼吸をした
だ、だからやめてよ、そういうの……


『ふぅ〜……大変言いにくい事なのだけれど……』
『……ごくり』


僕は、神様の言葉の先を固唾を飲んで待つ

……あ、あれ?

何か神様がぷるぷるしてる?


『うぅぅぅっ……!もぉー!そういうのやめてって言ってるでしょ!余計言いにくいじゃない!』


あ、あれ?神様が涙目だ?

というか痛い!頬を引っ張るな!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫