《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 7
『きひへはひひょ!ほ、ほれほひふはらひひらっへ、ほうひゃっへもっはひふっへひゃへふほひゃへへひょ!(聞いてないよ!そ、それを言うなら君だって、そうやって持ったいぶって喋るのやめてよ!)』


むぎゅ〜!

今度は僕も神様の頬をつねった


『いひゃい!いひゃい!いひゃい!ひゃへへ〜!』


◇◆◇◆◇◆◇◆◇


『はぁーっはぁーっはぁーっはぁー……』
『ふーっふーっふーっふー……』


暫く頬をつねり合い、二人して頬真っ赤に腫らし、地面に倒れ込んだ


『うぅぅぅ……い、痛いじゃないのよ!』
『君が先に始めたんじゃないか……』
『うっるさいわね〜……元はと言えばあんたが死ぬのがいけないんじゃない!』
『おいおい……言い掛かりも大概に……今なんて言った?』
『あっ……』


い、今なんて……僕がし、死んだ?

そんなわけっ……ないだろ……?

だって……こんなに痛いじゃないか……


『え、え〜っと……』


僕が呆けていると、いつの間にか居住まいを正すように神様が正座をしていた


『……残念ながら本当の事なの……それに、痛みだって私達が思い込んでるだけで……ほら、私の頬……もう腫れていないでしょう?』

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