《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 10
『今はいいのよ……話が逸れるから……』


そう言って神様が力なく起き上がった


『それで……話を続けるわね?』
『う、うん……』

僕は釈然としないながらも、渋々頷く


『確か……何で私が死んだか?だったわよね……んんっ!……神は、信じる者がいるから生まれる……これってつまりどういう事だと思う?』


神様が咳払いをして尋ねてくる

神様は信じるから生まれる……

いや、待て……神様は信じるも・のがいるから生まれるって言ったんだ……

それって、つまり……


『……信じる者が居なくなれば、神様も消える……?』


『そういうことね……』
『ちょっ、ちょっと待って!そ、それじゃあ君が死んだのって……』
『あなたが死んだからよ』


何だかストンと腑に落ちた

さっきまであんなに認めたくなかったのに……


『……そっか、僕は死んだのか……』
『うふふ、おかしな人ね、あなた……』


神様が笑っているけど、何もいう気が起きないな

自分でも、おかしな奴だと思う


『そういえば、なんでさっきあんなに落ち込んでたんだ?』
『え?さっき……?』

神様が首を傾げる

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