《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 13
魂がまだ僕のまま……

つまり……?


『……まだ僕が魂のまま留まっているから、君もここに魂のまま居続けてるってこと?』
『ええ、そうよ……』


神様が何度目かわからない溜め息をつく


『ねぇ、ちょっと気になったんだけど……記憶が消えないことがあるの?』
『……稀にね……あなたが覚えていてくれさえすれば、私にはここで生まれ変われる可能性があった……だけど、私は賭けに負けたみたいね……』


そう言って神様は、僕に微笑んだ……


『引き止めてごめんなさい……でも一度あなたと会って話がしてみたかった……許してちょうだいね?』


僕は……その笑顔を見て、何故だか凄く胸が苦しくなった


『あ〜あ!でも、あなたと話すのはもうこれっきりね……残念だわ……あなたとお話しするの、結構楽しかったのに……』


僕は……神様の口を無性に黙らせたくなった

その先の言葉を……何故だかどうしても聞きたくなかった

何か……無いのか……?


『……これで、あなたとも……』
『待った!諦めるのはまだ早いよ!』
『……え?』


あった……

彼女を助ける方法が……!

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