《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 14
『……どういうこと?』


神様が眉をひそめて聞いてくる


『ふっふっふ……僕をここに連れてきて正解だったね、神様』
『ふざけないで!』


神様がピシャリと言い放つ


『諦めるのはまだ早い……?適当な事言わないで!私が消えるのは確定事項よ!これは世の理なの!』


関係ないけど、神様、僕の心読むの止めてくれてるみたいだ

意外と律儀なのかも


『ちょ、ちょっと待って!さ、最初にちょっと悪ふざけしちゃった事は謝るけど……本当に、君が消えずに済む方法を思いついたというか、知ってたというか……』
『はぁ?』


ヤバい……かなり怒ってるみたいだ

『と、とにかく!方法があるんだ!為せば成る、為さねば成らぬ、何事もだよ神様!……行くよ?』
『へ……?行く?何処にってきゃあああぁぁ!!』


……これ以上神様を怒らせる前に……と、僕は無理やり神様の手を掴んで、空に向かって……飛んだ!


『わっははははは!』


僕は何だか、最高にハイになり……

『ちょ、やっ!まっ!い、いやあああああぁぁぁ!!』


神様が喚いたり叫んだりしていても、全く気にならなかった……

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