《MUMEI》
プロローグ〜白き少女〜 16
『はぁ〜……本当はまだ堪忍してあげたくないのだけれど……今はそれどこじゃないものね……』


神様は、そう言って渋々手を離した

『それに……王子様があなたって言うのも何だか腑に落ちないけれど……取りあえずこれで妥協してあげるわ』
『ぐっ……口が減らないなぁ君は……』
『お互い様でしょ?』


……ちょっとお互いに、言いたいことが残っているみたいだけど……取りあえず体制はお姫様抱っこに落ち着いた


『それで……説明してくれるんでしょうね?』
『う、うん……』

……そして、ようやく神様が本題に入る


『神様として転生出来ないんだったら、別の生き物に転生すればいいんだよ……何でか分からないけど、僕には転生門の場所が分かる……だから、君をそこに連れて行くよ』

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