《MUMEI》 プロローグ〜白き少女〜 21……神様が凄くキラキラした目でこちらを見ている…… ……期待するなって言ったの、ちゃんと聞こえてたよね? 『……アル……って言うのはどうかな?』 『……アル?』 神様が僕が提案した名前を反芻するように言う 『……うん、あなたにしてはなかなかいい名前ね!』 『……そ、そう?気に入ってもらえたようで良かった』 ……い、言えない…… 名前の由来が、アルビノっぽいからアルなんて言えない…… 『……それじゃあ……私行くわね!』 ……僕が自分の内で悶々としていると、神様……もといアルが言った 『うん……』 『来世でまた会いましょう』 『うん……またね……』 『……』 あれ?何かこっちを睨んでいる……? 『私の名前……呼んでちょうだい……』 『……え?あっ、うん……』 ……僕は気を取り直すように咳払いをして……彼女の名前を呼んだ…… 『またね……アル……』 『うん……またね……』 ……そう言って、僕が出会った白き少女は……光の玉となって、湖へ飛び込んで行った…… 『うん……またね……僕の女神様……』 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ これにて、プロローグは終了です! 前へ |次へ |
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