《MUMEI》
探していたもの
そこに休憩に入った菜々がやって来た。
「あれ?愛美ちゃんどうしたの?知ってる子?」
と聞いた。
愛美は「この子は佐山さんの妹さんなんだよ。」と言った。
「え…あっそうなんだ!失礼しました。」
少し焦って言った。
昨日菜々は聖羅と会っていなかったので、皆が知っている事に動揺した。
聖羅は「始めまして兄がお世話になってマス。妹の聖羅です。」と言った。聖羅は菜々に会った瞬間に菜々から何かを感じた。
「佐山さんの妹さん可愛いらしいですね。私は澤木菜々です。」と菜々が言い、その場を去っていった。
佐山は去って行く菜々を無意識の内に目で追っていた…。愛しいものを見る様な、優しい瞳だった。
聖羅はその時に確実に気付いてしまったのだ。
佐山が菜々を特別な人として見ている事に…。

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