《MUMEI》
序章
君がいなくなってやや半年。

僕は君を忘れられなくて、毎日君を探す。

君と一緒に電車に乗って登校したあの日々。

いつも座っていた後ろから2番目の席に座り思い返した。


君は学園の人気者。

明るくて元気で憧れの存在。

僕は君が気になっていた。

いつも香るコロンの香りに酔いしれて甘えたくなる。

こんな幸せなことはないと思っていた。

「ちょっ、変態」

なんてからかい、微笑む君。

あぁ、やっぱり僕、君が好きなんだ。

と思い知らされた。


「あぁ、また思い出しちまった…」

目的の駅まであと少し…。日記見ておこう。

え…。今、コロンの香りがした気がした。

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫