《MUMEI》

何が起こったのだろう

思わず座り込んでしまった私は唖然と男子の方を見ていた

すると、「水無月」

私の名前を呼ばれ、その声のした方を見る

そこには三日月の柄が入っている仮衣を着ている美しい男子が立っていた

_あぁ、きっと此方は私の対

思わず顔が綻んでしまう

「さぁ、行こう」

ふわりと微笑み、私の手と腰を優しく支えてくれる三日月の手を握り返す

「これからはゆっくり二人で歩んで行こう。」

「ふふっきっとお前様と一緒に居れば楽しい事ばかりでしょう。何時までも私の手を離さないで下さいね?」

「勿論だ。離す気も、離してやる気も毛頭ないさ。」

その言葉がどれだけ嬉しい事か。

私の心は三日月宗近という対で満たされている。

満足気に笑う二人は何時までも愛し合うだろう。

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