《MUMEI》 時は過ぎ2205年 とある本丸ではいつもと変わらぬ1日を過ごしていた そう、政府から手紙が来るまでは 「主、政府から手紙が来ていますよ」 「んおーあんがと」 だらしない返事をするのはこの本丸の審神者、乃亜 全く女らしくない…と思いながら主命を待つのはへし切長谷部 しかし、手紙を読んでいる主の様子がおかしく、どうしたのかと問えば 「はははは長谷部!!すぐにっ!鍛刀しなきゃ!!」 「は?」 訳も分からず走り去っていく主を追いかけ鍛刀場に着く 「どうしたのです、主?」 「新しい刀を顕現できるんだよ!」 ほらっと言わんばかりに先程の手紙を見せてくる 『この度新しい刀が実装される。刀派は三条。名は_水無月宗近』 「これは…主、少し待っていて下さい」 シュバっと持ち前の機動力で何処かへ行ってしまった長谷部を大人しく待つ 数分後、長谷部の代わりに三日月がやってきた 「あれ、長谷部は?」 「鍛刀運が無いからと言われてな。代わりに行けと言われたのだ」 はっはっはっと笑う三日月に苦笑を零しながら鍛刀の準備をする 「して主よ、今回は誰を鍛刀するのだ?」 「あぁ、んーとね…"水無月宗近"だよ」 「!」 「あ、三日月とは何か関係ある感じ?同じ宗近だし」 「あぁ、そうだな。まぁ見てれば分かるだろう」 そう言って微笑む三日月の顔はとても優しい顔だった _やっと会えるのか、水無月よ _早く、俺の元へ来てくれ 前へ |次へ |
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