《MUMEI》
キャンパスライフ-2
 私は毎日自転車で通っていた。
片道20分。
そこそこ良い距離に大学があったことは、大変ありがたかった。
そんなに体力があったわけでもなかった私は、朝も苦手でどうしようもなかった。
朝行かなくても良い日は助かったけれど、登校の日はいつも辛い思いをしていた。
 その日もやっとの思いで家を出たのだが、思いかけずアクシデントにみまわれてしまった。
途中の交差点を渡ったところで、タイヤが何かを踏みつけた衝撃で、パンクしてしまったのだ。
しかたないので、私はそこから歩くことになった。自転車を押し、体のだるさも引きずりながら、10分ほど歩いて、大学に着いた。
とにかく自転車を駐輪場へと入れた。
いますぐ修理は無理と思い、そのまま講義を受けた。

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