《MUMEI》

宴も終わり、三日月と水無月は二人で月見酒を密かに開いていた

「こうして二人で過ごすのは何百年ぶりでしょうか」

ふふっと笑いながら月に照らされる水無月は儚げで美しい

「こうしてまた出逢えたのだ。結果おーらい、というやつだな」

はっはっはっと笑いながら答える三日月は大層幸せそうだった

月見酒も終盤に差し掛かった頃、二人の視線が絡み合う

どちらからともなく、満月の下で二つの影が重なった

_今宵は無礼講

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