《MUMEI》

入学式も終わり僕は1つ上の学年のクラスに向かう

2-A…ここか

知らない人が沢山いる為少し緊張する

どう呼べばいいんだ…?

うーんと悩んでいる時に後ろから声を掛けられた

あ、朝見た黒い人

「どうかしたの?」

「あ、はせ…長谷部国重、いますか?」

もし居なかったら勝手に帰ろう

「あぁ、長谷部くんね。ちょっと待ってて!」

ニコッと笑ってその人は教室に入っていった

そして次に教室から出てきたのは国重だった

「済まない、待たせたな」

「ほんと待ちくたびれたよ」

なんて悪態付きながらさっきの人を探す

バチリと目が合ったのでお礼も兼ねて頭を下げる

一瞬驚いた顔をしたけどすぐに笑顔で手を振ってくれた

「さて、帰ろ」

「今日の晩御飯は何がいい?」

「んー…オムライス」

「本当にオムライスが好きだなお前は…」

なんて何気ない会話をしながら家に帰った

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