《MUMEI》 着いた先は恐らくレオンが今日から所属する部署だ。 クリスは慣れたように開いたドアをノックして1人の名前を呼んだ。 「ノア」 ノア。そう呼ばれてこちらを振り返ったのは美青年だった。 華奢な体はむさ苦しい男達の中に咲いてる花だなとレオンは密かに思った。 「クリス?」 「お前にプレゼントだ」 そう言ってクリスはレオンをノアの前に出した。 レオンは少し驚いたが取り敢えず自己紹介をしようと思い口を開いたが、ノアによって遮られた。 「随分遅い出勤なんだな?レオン・S・ケネディ」 「あー…すまない…」 そう言ったレオンを見てノアは少しため息を吐いた。 「はぁ…今回は許す。だが次は無いと思え」 少し睨みを効かせながらレオンを見つめるノア。 一回りも小さいノアに睨まれても怖くないのだが…とレオンは少し思った。 前へ |次へ |
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