《MUMEI》

次の日、レオンは出勤完了時間前には署に来ていた。

その数分後にノアとクリスの姿が窓から見える。

「幼馴染か…?」

やけに仲のいい2人を見ながらボソリと呟くレオン。

それに応える様に女が呟く。

「そうだよ。あの二人、仲良いよねー」

「!」

レオンは目の前に居た女に驚きながらも話を聞いた。

「何でも、幼少の頃から一緒に居たみたいよ。あ、私はアリアナ。よろしくね」

「レオンだ。よろしく」

「あら貴方が…ふふっノアさん、中々厳しいわよ」

その時、

「余計な事を吹き込むなよ、アリアナ」

「あら、噂をするば、ね。おはようございます、ノアさん、クリスさん」

「あぁ、おはよう」

「おはよう。レオン、早く来い。朝会が始まる」

「あぁ」

そんな二人を見てアリアナは薄く微笑んだ

「いいんですか?クリスさん。ノアさん取られちゃうかもしれませんよ?」

そう言えばクリスはクスリと笑い

「そう簡単に手放してやるものか」

とだけ言い残して自分の部署へと足を進めた

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