《MUMEI》

やっとの思いでキスの嵐から解放されたノアは酸欠状態でクリスを睨む

「ほっんとっ…はぁっ信じらんないっ」

「ハッハッハでも気持ち良かったんだろ?」

「なっ!!」

顔を真っ赤にさせてクリスを睨む

普段強気な恋人を泣かせるのはクリスの楽しみなのだ

勿論、デレデレと甘やかすのも好きだし、笑顔にさせるのも好きだ

「なぁノア、昨日ケビンに告白されたんだろ?」

「…何でお前が知ってるんだ」

「お前の事なら何でも分かるさ」

ふにふにと形のいいノアの唇を触りながら見つめる

「応えはどうするんだ?」

「断るに決まってるだろ。お前が、クリスが居るのに」

「あぁ、そうじゃないとお前を殺すところだった」

ニコニコと笑いながら物騒な事を言うクリスにノアは背筋が凍った

「愛してる、ノア」

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