《MUMEI》 レオンはさっき見た事を考えながら長い廊下を歩いていた あの二人はただの幼馴染みではなかったのか 傍また、幼馴染みであり、恋人なのか 普段強気なノアが、あんな場所であんな声が出せるとは思っていなかった 疼く下半身に気付かないふりをしながらレオンはベンチに腰かけた 隣に誰かが座る気配を察知してレオンは顔を上げる 「やぁ、レオン。調子はどうだい?」 「さぁな…」 「…成程な。あの二人の関係を知りたいのか」 「!知ってるのか?」 「勿論。あの二人は幼馴染みであり恋人だよ。」 「…それを知っててノアの事が好きなのか?」 「そうだよ。一目惚れだったんだ。ノアを見た瞬間、俺は此奴と結ばれるんだって確信した。…だがまぁ直ぐにそれは崩れたけどね」 「…」 「なぁレオン、お前もその内ノアに惚れるよ。」 「はっ、まさか」 「キス、してる所見たんだろ?」 「何故そんなに解るんだ」 「俺も見た事あるから。それじゃ、俺はもう戻るよ。じゃあね、レオン」 スタスタと歩いていくケビンの背中を見送り、レオンは溜息を吐いた 「まさか、な」 前へ |次へ |
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