《MUMEI》
番外編 オメガバース レオン 2
『待ってろ』

そう言われ、ベッドの上でレオンの服を抱きしめるノア

レオンの匂いと声だけで蕾が濡れている

「はっ…レオンッ…」

早く早くと求めている本能

こんな服じゃなくて、早くレオンを感じたい

自分の番の事を考えながらノアは目を瞑る

そんな時に玄関のドアが開く音がした

より一層レオンの匂いが強くなって、ノアは薄く笑を零した




家に入ればオメガ特有の甘い香りが鼻を掠める

ここまで匂うノアの香りに思わず喉がなる

寝室に行けばもっと甘い匂いがするのだろう

性急に上着を脱ぎソファーに投げる

俺の番が、俺を求めている

本能がオメガを、ノアを求めているのを感じながら寝室のドアを開ける

自分の口角が上がっていくのが分かる

「ノア」

名前を呼べば嬉しそうに俺を見つめるノア

「直ぐに楽にしてやるからな」

優しくキスを落とせばノアの腕が首に回る

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